こどもたちと作る【夢むすび】プロジェクト
もしかしたら僕たち大人は。
子どもたちを管理するのではなく、
可能性を広げられる【場】を
提供するだけでいいのかもしれません。
お弁当、惣菜、おむすび、しぞーかおでんの天神屋は「株式会社こども会議(仮)」とともに「夢のおむすび開発」に挑み、商品化を目指す、という取り組みを行いました。
天神屋が子ども達に依頼してはじまったこのプロジェクト。
一見すると「子どもが考えたものだから…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし天神屋スタッフは商品開発を通じて、子ども達の豊かな発想や感性を得るだけでなく、子ども達自身の成長・可能性を垣間見ることができました。
今回はそんな【夢むすび】プロジェクトへの取り組みの経過をご紹介していきます。
<目次>
1.株式会社こども会議(仮)とは
2.天神屋のおむすびプロジェクト…はじまるよ~!!
3.子ども達の発想から生まれた“16種類のおむすびたち”
4.「こんこん きつねむすび」の販売決定!
5.メディア掲載情報
株式会社こども会議(仮)とは
このプロジェクトは、俳優・日本語教師・フリーアナウンサー・子供家具メーカー経営など異業種の大人たちが子供達の「できる!」を信じて立ち上げた架空の会社です。
子ども達に「大人の仕事の邪魔にならないように」ではなく、「みんなの力が必要だ!」と社会の一員として子ども達と一緒に進み成長していく。
それが「株式会社こども会議(仮)」です。
会社は架空。でもその会議は本物以上!
Facebook(フェイスブック)上に本社を置く架空の会社です。
会議はオンラインシステム "zoom(ズーム)"を使い世界から出社をしています。
子ども達は「社員」として会議に参加、開発・国際事業や商品開発のお仕事に実際に取り組んでいます。
オンラインzoomで行う会議では、株式会社こども会議(仮)によせられた
様々な相談や依頼について、オンライン上で子ども達が真剣に会議をします。
子ども達はその会議を通じて
「話を聞き」
「自分で考え」
「その考えを発言し」
「検証(行動)する」
その一連の流れを自然と体験していきます。
子ども達の想像力を刺激した、本気の会議ごっこ
「社員」として参画する子ども達は、株式会社こどもかいぎ(仮)の会議を通じ、親や先生以外の大人や社会と相関関係を作り、社会の一員だという社会参画感を感じ "誰かの役に立っている" という存在価値を感じることができます。
株式会社こども会議(仮)は子ども達の想像力を生かした究極の、そして真剣な『会議ごっこ』です。
天神屋のおむすびプロジェクト…はじまるよ~!!
ある日、株式会社こども会議(仮)に1件の依頼がありました。
それは天神屋からの新しい商品の開発のお仕事で、
「新商品のおむすびを考えてほしい」
とのこと。
天神屋さんのおむすびをつくる…とっても楽しみっ!
今日も大人たちにかわっておしごとがんばるぞ~!
意気込む子ども達の熱を帯びて、プロジェクトは回り始めます。
【夢むすび】プロジェクトの概要と流れ
1:zoom会議
オンラインサービス "zoom" を使った会議室にて、毎週土曜日に開催されるこども会議(仮)の社員と天神屋の商品開発部メンバーは、ともに「新商品となるおむすびの開発」をテーマに会議を行います。
子ども社員は依頼しているテーマに沿って各自で案を作り、
「アイデア出し」
「イラスト作成」
「プレゼン」
を実施しました。
2:おむすびの試作
zoom会議で提案されたおむすびのプレゼンやイラストを元に、天神屋商品開発部のメンバーによるおむすびの試作です。
アイデアを元に実際に試作されたおむすびについて、味の感想や見た目についても、子ども社員たちの意見や反応を確かめつつ商品化するおむすびを絞っていきます。
おむすび以外にも「おむすびを入れるケース」などの提案があり『おむすびケース』の開発も行いました。
3:夢むすび 商品化
zoom会議をはじめてから約3カ月、ついに【夢むすび】が開発・商品化が決定しました!
インタビュー:プロジェクトを振り返って
株式会社こども会議(仮)より天神屋の商品開発部・広報担当へ、プロジェクトについてのインタビューがありました。(以下、内容をそのまま表記します)
商品開発部 清水目 正和
Q:プロジェクトを振り返っていかがでしたか?
清水目:純粋に楽しめました。子ども達の発想がとても豊かで、僕たち大人が思いつかないアイデアを話してくれるので考えの転換になりましたね。
こども会議の社員が考えた "おむすびを形をすることよりも、子ども達の思いを形にすることができたこと" は喜ばしいことでした。
Q:何か驚いたエピソードがあれば教えてください
清水目:zoom会議の時に子ども達のプレゼンがあるんですけど、その時におむすびに棒(くし?)を刺していて思わず「おむすびが刺さってるって…」と言ってしまいました(笑)
子ども達自身が、自分の食べたい食材(ラーメンやサーモンなど)をおむすびに一つにまとめたことも驚きましたね。
他にも「人と人との結び」というテーマでおむすびを開発していたこともあり、『宗教上の理由で食べられない人もいるから』という観点から自分で海外のことを調べておむすびの提案をしてくれる子もいました。
こういったアイデアは全く考えになかったので、たくさんの良い刺激を受けました。今後の商品開発にも活かしていきたいです。
経営企画室 広報担当 鈴木 実里
Q:プロジェクトを振り返っていかがでしたか?
鈴木:子ども達がいつも笑顔で会議に出てきて、自分たちの思ったこと・考えたことを自分で意見でイキイキとプレゼンする姿を見て…とても感動しました!
Q:何か驚いたエピソードがあれば教えてください
鈴木:子ども達の発想の広がりや展開にただただ驚いていました…
また「子どもだから」ではなく『1人の人』として参加しているんだなと気づかされましたね。
初回のzoom会議から子ども達の態度は真面目であり「社員として出勤しているんだな…」という印象がかなり強く残りました。
zoom会議の特性上、全員が話しはじめると全く聞き取れなくなってしまうのですが、子ども達は『一人が意見を言い終わるまで待っていて』一人一人が個性を大事にしているんだなと感じましたね。
子どもならではの絵を描く力に魅せられつつも「自分の言葉で絵にしている」子が多く、これはなかなか真似できない部分ではありますが…イラストを描く機会がある広報担当としても参考になりました。
子ども達の発想から生まれた“16種類のおむすびたち”
子どもたち一人ひとりが考えたおむすびたちは、なんと全部で "16種類" !!
zoom会議内で実際に子ども達が手書きしたイラストを元に商品を開発、"こども社員"のアイデア溢れるおむすびたちをご紹介します。
こども社員たちが考えたおむすびのイラスト
上段左:かんた社員(6才)しかくにぎり
上段中:しおり社員(5才)にこにこおむすび
上段右:すずな社員(5才)むすびあいおむすび
中段左:そうた社員(11才)明太マヨおむすび
中段中:はな社員(10才)おむすびケース
中段右:ゆい社員(5才)レインボーおむすび
下段左:りな社員(5才)トランプおむすび
下段中:のどか社員(11才)みんなで食べるおむすび
下段右:わこ社員(8才)仲良しうめたくおむすび
左上:りのか社員(5才)つながるおむすび
右上:あんじ社員(5才)ぎゅうにくラーメンサーモンおむすび
左下:あや社員(10才)ゆりにぎり
右下:るり社員(11才)おやこむすび
イラストを元に試作されたおむすび
左上:のどか社員(11才)みんなで食べるおむすび
右上:しおり社員(5才)にこにこおむすび
左下:そうた社員(11才)明太マヨおむすび
右下:わこ社員(8才)仲よしうめたくむすび
「こんこん きつねむすび」の販売決定!
アイデアがあったおむすび、全16種類の中から選ばれた【夢むすび】はわこ社員が考案した「こんこん きつねむすび」に決定いたしました。
こども会議(仮)のこども社員さんが発案した "こんこんきつねむすび"
ふっくらと炊き上げたご飯に、天神屋自家製の合わせ酢を丁寧にかき上げ、甘く煮た油あげと静岡産の茶葉を混ぜ込んだおむすびです。
発案した "わこ社員" が天神屋にどんな商品があるか見学した時「たぬきむすびがあるなら、きつねがあってもいいんじゃない?」という発想から生まれました。
天神屋では珍しい「お酢が入ったおむすび」なので優しい味わいに。さっぱりと食べれるので、揚げ物や煮物のお惣菜はもちろん、温かい味噌汁や豚汁にもよく合います。
発売日は12月7日(月)、天神屋27店舗にて販売予定です。
メディア掲載情報
こども会議(仮)の「夢むすび」プロジェクトに協力・賛同していただいたメディア・企業様をご紹介します。
静岡放送 SBSテレビ「Sole いいね!」
株式会社ete(えて)
子ども達の笑顔を作ろう!とスタートした えて静岡基地。
2020年、えて隊長のもと、株式会社こども会議(仮)はスタートしました!
株式会社こども会議(仮)のWEBサイトはこちら!
株式会社こども会議(仮)公式ホームページ
えて静岡基地のWEBサイトはこちら!
株式会社ete 公式ホームページ